山崎円城
千年一日珈琲焙煎所の様子は、
写真・映像作家の野田昌志氏のお陰で語る必要がない。
日だまりのようなやわらかなポエジーが
BOOKWORMを包んでくれていたのが分かる。
特別な日だったのは、きっと伝わったと思う。
実はBOOKWORMの生前葬だったのだ。
といっても最終回という訳ではない。
葬儀というのは魂の分配。
受け取った灯を持ち帰り、心に灯す。
「人は自分の好きな物について語る時、
とても上手く語ることがが出来る。」
ミヒャエル・エンデのこの言葉と14年歩み、
BOOKWORMが作って来た言葉の場の堆肥。
これを若い世代に全部あげてしまいたいと思っている。
これを読んだあなたが、もし受け取ってくれるなら、
ぼく等はあなたの街まで欠片を持って出向くつもりだ。
もし最後の一欠片まで渡せたら、
ぼく等の作ったBOOKWORMには成仏してもらおう。
もしかすると、
その先に新しい本の虫が生まれるかもしれないけどね。
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藤田文吾
さて。もうお解りでしょう?
BOOKWORMをどうやればいいのかお解りでしょう?簡単でしょ?
千年一日珈琲焙煎所に種は撒かれた。
卵は産み落とされた。
14年間のめくるめく時間の中に記された。
日の光にまたたいた。
染み込むように語られ、まくしたてる様にしゃべくり、
踊るように語りかけ、おどけた2人は昔話。
ビールをあおり、泥の目玉で、
赤ら顔で、日なたのムスクは立ち昇った。
珈琲を啜り、カレーをむさぼり、
サンドイッチを頬張り、ページはめくられた。
BOOKWORMに新たな生命が宿るのを目撃した記念日。良かった。
さて。もうお解りでしょう?