山崎円城
カレー屋さんに言葉のスパイスを持ち寄った
小さくて美しいBOOKWORM。
そのスパイスは急ぎ足で言葉を耳に詰め込むような
辛くて乾いたものではなく、
一人一人の言葉が心水面をゆっくりと潤して行くような
とても優しい時間だった。
干支は12年。
でもその12年を過ぎて13歳をも過ぎたこの会で、
13年前に原宿でBOOKWORMを始めた頃の光景がダブりました。
その日に集まった人達とその日の作物をじっくり味わう。
映画【いまを生きる】(原題:Dead Poets Society)のような
ここに辿りついた人達だけが手に出来る
言葉への好奇心に満ちあふれた特別な会。
そんな原点に帰ったようなBOOKWORMでした。
----------------------------------
藤田文吾
雨が午前中にざざっと降ったかと思うと、
「BOOKWORMの為に空気をきれいにしておいたよ。」と
恩着せがましく雨は通り過ぎた。
なるほど好い空気だ。どことなく懐かしい気分がよみがえってしまう。
雨は12年前の原宿の空気を連れて来てしまった。
こんな気分になるなんて、
こちとら頼んじゃいないよ。雨。
「時間じゃないよ。気分だよ。」と屋上の水溜まり。
まったく。おしゃべりな連中が集まったものだ。
ギターをかき鳴らし、なりたい自分に一瞬にしてなってしまう奴もいた。
本人は気付いちゃいないけどね。
夕方に陽が射して虹が出れば出来過ぎだったな。
出来過ぎてはいけません。
出来過ぎないのがBOOKWORM。
次もまた好きな言葉を引っ提げて、
どこぞの町に現れましょう。


----------------------------------
遠藤コージ
ぐるっと一回りしてここまでやって来た。
あの頃の僕たちはもうここにはいないけれど、
あの頃と少しだけ違う顔の僕たちは
あの頃と同じように言葉を持ち寄り笑っている。
少し逞しくなった草食男子は
相変わらず日向で草を食み、
言葉を町中に撒き散らしていた男は
屋上で未来の畑を耕し始めた。
あの頃に咲いていなかった花が今咲いているのは
あの頃に咲いていた花があるからだ。
空前のだらだらブーム。
雨後の昼下がりのカレーの匂い。
いい色合いの
いい大きさの
良いBOOKWORMでした。
感謝!